こんにちは、山野ユウです。
先日、我が家の子ども2人が通う保育園で、親子遠足がありました。
コロナウイルスが流行し始めてからというもの、親子遠足はずっと中止となっていました。ですので、保育園としては3年ぶり、私たち親子にとっては、初めての親子遠足でした。
まだまだ制限が多い中、工夫した形で実施して下さった保育園の先生方には、本当に感謝しています。
今回は、親子遠足を通して考えた「親と先生のいい関係」について、お話ししていこうと思います。
この記事をおすすめする人
・保育園や幼稚園、小学校に通う子どもを育てている人
・保育園や幼稚園、小学校の先生との関係に悩んでいる人
・園や学校での心配事を、どうやって先生に伝えたらいいか迷っている人
親子遠足を通して考えた「親と先生のいい関係」
先生たちは子どもたちの幸せと笑顔を願っている
今回の親子遠足は、国営の大きな公園で行われたのですが、コロナ対策として、今までの親子遠足と大きく変更になった点がありました。具体的には、次の2点です。
・「保育園集合&バスで移動」ではなく、「現地集合&現地解散」となったこと
・「昼食を食べて午後も活動」ではなく、「昼食前に解散」となったこと
この2点の変更点を見て、「なんか大変そうだな。」と思った方は、子育て経験豊富な方でしょう。
実際、大変な点はいくつかありました。例えば、次のような点です。
・マイペースな我が子を連れて、かなり離れた集合場所に行き、なおかつ、集合時間に間に合わせるということ(我が家は、子ども2人大人2人だったので、車で行きましたが、電車で来ていた家族の方が多かったように思います。)
・たくさん歩いてお疲れモード&お腹ペコペコの我が子を連れて、解散場所から帰らなくてはいけないこと(我が家は、車にお弁当を置いておいて、車に着いたらすぐにお弁当を食べましたが、電車組は、食事ができる場所を探して歩いていたようです。)
親と一緒の親子遠足ならではの実施計画ですが、きっと午前中で体力を全て使い果たしたパパママたちは、帰った後、家で力尽きていたことでしょう。(ちなみに、この日は水曜日。明日も仕事(笑)。)
あまりに疲れすぎて、もしかしたら、今回の親子遠足に対して、ネガティブな感想をもった方もいたかもしれません。
しかし、その時に考えて欲しいのは、「先生たちは子どもたちの幸せと笑顔を願っている」ということです。
今、教育現場では、感染症対策という新しい課題が増え、一つ一つの行事を進めるにあたって、たくさんの時間と労力を費やす必要があります。
「感染を防ぐために中止にします」ということは、すごく簡単です。
「感染症対策をしながら実施します」ということは、すごく勇気がいることです。
少し前まで教育現場にいた私には、それが痛いほどよく分かります。
今まで慣れてきた形を変えれば、上手くいかない部分も出てきます。
それでも、子どもたちのことを考え、勇気を出して親子遠足を実施してくださった保育園の先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に、素敵な保育園に通わせてもらっているなと思います。
先生たちの苦労や葛藤に気付くことができれば、私たち親のたった数時間の苦労なんて、小さな問題に思えます。
子どもたちの幸せや笑顔を願っているという点に関して、先生たちも、親も、完全にゴールは一致しています。
それを忘れなければ、保育園や幼稚園、小学校の先生たちと、私も含めた親たちは、最高の協力者になれるはずです。
親は先生の立場に立って、先生は親の立場に立って
では、先生と親が、最高の協力者になるためには、どのようなことに気を付ければいいでしょうか。
それは、親は先生の立場に立って、先生は親の立場に立って考えることです。
例えば、保育園や幼稚園、小学校に子どもを通わせていて、その中で、先生に対して、疑問や不安を感じることがあった時、あなたならどうしますか。
自分の子どもに関わることであれば、冷静でいられなくなる気持ちもよく分かりますが、まずとって欲しい行動は、「先生の立場に立って考える」ということです。
私のように、実際に先生として子どもに関わった経験のある人は稀でしょうから、先生の立場に立つというのは、難しいことかもしれません。
しかし、先生の立場になって考えてみることで、先生の苦労や努力、願いに意識がいくようになり、冷静に、客観的に考えることができるようになると思います。
その上で、必要なことは、きちんと伝えるといいと思います。もちろん、相手への尊敬と親しみの気持ちを忘れずに。
逆に、保育園や幼稚園、小学校の先生には、親の立場に立って考えることが求められます。
先生の中には、親としての自分をもっている人も多く、そういった場合、親の立場に立って考えることは、比較的容易に感じます。そうでない場合は、努力と工夫が必要でしょう。
先生と親がそれぞれ、お互いの立場になって考えることができ、尊敬と親しみの気持ちをもって関わるようになれば、子どもの幸せと笑顔を願う、最高の協力者となることは、間違いないでしょう。
大人が仲良くしているところを見せるのは、最高の教育
先生と親が良好な関係を築くことができると、それを見ている子どもにも、とてもいい影響があります。
それは、先生と親の姿から、『あなたが産まれたこの世界は、安全で安心な世界』だということを伝えることができるからです。(※『あなたが産まれたこの世界は、安全で安心な世界』については、別の記事「大人が子どもたちに教えるべきただ一つのこと」に詳しく書いています。)
子どもたちを取り巻く人々は、子どもたちの心の中で、「味方」と「敵」に分かれます。
安心して頼ることができる親の存在は、間違いなく「味方」でしょう。
保育園や幼稚園、小学校など、それぞれの場所で自分を助けてくれる先生も、また同じように「味方」です。
しかし、もしその親と先生の仲が悪かったらどうでしょうか。
自分にとって「味方」である親にとって、先生が仲の悪い「敵」なのだとしたら、先生は自分にとっても「敵」なのかもしれない。
自分にとって「味方」である先生にとって、親が仲の悪い「敵」なのだとしたら、親は自分にとっても「敵」なのかもしれない。
親や先生との結びつきが強い時期ほど、子どもたちは、そういった矛盾に戸惑いを感じやすいです。
自分の周りが「味方」の人で溢れている子どもは、勇気をもって様々なことにチャレンジできます。なぜなら、『自分が産まれたこの世界は、安全で安心な世界』だと感じられるからです。
自分の周りに「敵」の人が増えてくると、子どもは臆病になり、チャレンジすることを躊躇するようになります。なぜなら、『自分が産まれたこの世界は、安全で安心な世界』だと感じられないからです。
子どもの幸せと笑顔を願うのであれば、先生と親が良好な関係を築くことができるように、お互いに努力を怠らないようにしましょう。
子どもの前で、先生の悪口を言ったり、親の悪口を言ったりするようなことは、子どもへの影響を考えたら、絶対にやめた方がいいです。
まとめ
今回は、親子遠足を通して考えた「親と先生のいい関係」についてお話ししました。
教員時代に強く感じていたことは、先生も親も、本当に心から子どもたちのことを愛しているということです。
同じ方向を目指しているのに、関係が上手く築けずに、お互いに傷付かなくてはならないというは、とても辛いです。
先生と親に限らず、やはり人と関わる時の基本は、「尊敬と親しみの気持ちをもつこと」だと思います。
近すぎず、遠すぎず、同じゴールを目指す協力者として、いい関係を築ける先生と親が、今より少しでも多くなることを願っています。
一緒に子育てを楽しんでいきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
山野ユウ
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