こんにちは、山野ユウです。
お買い物中、子どもにおねだりされて、ついつい買ってしまったり、「可愛い我が子のため」なんて思い、頼まれてもいないのに買って帰ったり、家の中が子どものもので溢れている、なんてことはありませんか。私も、その一人です。
子どもの嬉しそうな顔を見ると、大人も嬉しい気持ちになり、ついつい買い与えすぎてしまうというのが、親の宿命かもしれませんが、子どもの将来を考えると、あまり好ましくないこともありそうです。
今回は、子どもに物を買い与えることについて、子どもの将来という視点から、考えていこうと思います。
この記事をおすすめする人
・子どものおねだりを断れず、ついつい買っちゃう人
・家の中が子どものもので溢れている人
・子どもに関わる仕事をしている人
子どもにおねだりされた時に思い出したい1つの事実
物を買い与えすぎることの弊害。
物を買い与えすぎることには、どんなデメリットがあるのでしょうか。結論からお話しします。
それは、「子どもが自分で考え、工夫するチャンスを奪ってしまうこと」です。
例えば、子どもがどうしても欲しい物があった時、まず始めにとる行動は、「親におねだりする」だと思います。
親がすぐに買ってくれれば、他の行動をとる必要はなく、目的が達成されているので、考えたり、工夫したりする必要もありません。ただ、「頼めばすぐに買ってもらえる。」と認識したまま大きくなると、後々、苦労する人生が待っていそうですよね。
一方で、親におねだりしても買ってもらえなかった場合、まだ幼い子が次にとる行動は、「泣いたり怒ったりして、力づくで買ってもらおうとする」でしょうか。これがなかなか有効で、特に人目が多い場所だと、親としてはなんとか大人しくさせたいと思い、ついつい買ってしまいがちですよね。しかし、「感情的になれば、自分の意見を通せる。」とは学ばせたくないはずです。
それでも買ってもらえなかった場合、子どもは自分なりに考え、工夫しだします。
親を説得するために、自分なりに、言葉を尽くして、話をするかもしれません。
親は諦めて、おじいちゃん、おばあちゃんに買ってもらおうとするかもしれません。
よくよく考えたら、そんなに欲しくなかったと思い、諦めることもあるかもしれません。
買わずに、自分で作る方法を考えるかもしれません。
ある程度大きくなっていれば、自分でお金を稼いで、自分で買うという方法を選ぶかもしれません。
「自分で考え、工夫する」という力は、人が、自分の願いを叶えながら生きていくために、とても重要な力です。その力を小さいうちから育むためには、子どもに物を買い与えすぎないようにして、「自分で考え、工夫する」機会を増やすことが大切です。
必要最低限のものを与える。
では、どの程度の与え方であれば、与えすぎにはならないのでしょうか。
基本となる考え方は、「必要最低限のものを与える」ということです。
大人が思っているよりもずっと、子どもは「自分で考え、工夫する」力をもっています。
今は遊び方の用意された、とても魅力的な玩具やゲームがたくさんありますが、一昔前の子どもたちは、玩具もゲームもなかったけれど、とても楽しそうに遊んでいました。遊ぶ人と、遊ぶ場所と、最低限の物があれば、子どもは十分遊べるのです。
我が家には、私が今までに買い与えすぎてしまった玩具たちがたくさんありますが、今、6歳の息子と3歳の娘が夢中になっているのは、絵を描いたり、工作をしたりすることです。折り紙、白紙、ハサミ、のり、ペンがあれば、遊びは無限に広がります。
「自分で考え、工夫する」楽しさを知った子どもにとっては、決まった遊び方しかできない玩具は、あまり魅力的ではないのかもしれません。
我が家の事例からも、子どもたちには、そんなに多くの物は必要ないことがわかると思います。
物が多くなると、片付けもできなくなっていきますし、物が多い環境では、子どもの思考も煩雑になりやすいです。
「必要最低限のものを与える」ということは、いつも心がけておくといいと思います。
いくらでも与えていいのは‥。
ここまで、「物の与えすぎはいけない」という話をしてきましたが、反対に、いくらでも与えていいものもあります。
ありきたりな答えかもしれませんが、それは「愛」です。
物を与えたくなった時には、代わりに、愛を与えましょう。
欲しい物が買ってもらえなくて、感情的になっている子がいたら、落ち着くまで抱きしめてあげましょう。(それが許される場に、移動が必要かもしれませんが。)
新しい玩具を買い与える代わりに、自分が昔遊んだ遊びを、子どもに教えてあげましょう。
一緒に絵を描いたり、本を読んだり、おしゃべりをしたりして、子どもと一緒に過ごす時間を楽しみましょう。
楽しい時間を過ごすのに、そんなにたくさんの物は必要ないと、子どもが気づけば、買い物のたびにおねだりされるようなことも、無くなっていくかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、「子どもに物を買い与えること」について、お話ししました。
子どもが自分で考え、工夫するチャンスを奪わないようにするためには、与えるものは必要最低限にすることが大切です。
「物は少なく、愛はたっぷりと」
私も、自分に言い聞かせています。
一緒に子育てを楽しんでいきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
山野ユウ
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